美味しいお魚の寄生虫への安全について
昨今お魚の寄生虫により、お腹が痛くなる食中毒が増えています。一番増えているのはやはりアニサキスによる食中毒ではないかと思います。
増えている理由としては、まずアニサキスの数が増えていることが挙げられます。十何年と魚を捌いてきて、最近は異常な数がお腹の中にいるケースが確実に増えています。
また、アニサキスが身の中に入っている場合、知識、技術が無いと見つけるのが難しいという事が挙げられます。
ここについては、大学で水産学を修め寄生虫についての知識を学んだ知識があります。そして、それを十何年と魚を捌く際に用い、どこにどういう風に入っているのかを勉強してきました。
ここ2,3年でアニサキスを認識しだした料理人の方も多い中、ここには確かな安全への差があるかと思います。
身の中に入っている場合具体的には、二通りあります。
1、生きているうちに身の中に入った場合
2、死んでから身の中に入った場合
です。
1は比較的見つけるのが容易です。生きている筋肉を壊して入っていくわけですので、通ったところは怪我となり色が変わっていることが多いからです。血がにじんで赤くなったり、筋肉の色が変わっていたりします。そのような場所に包丁の先を刺してみると、寄生虫がいる場合が多いです。
2は捌いているところを、本当によく見ないと分からないです。死んでいる所を通っていくので、色が変わったりはしませんがその代わりに道が残っています。お魚が死んでしまっているので、穴が塞がらないわけです。きれいに捌いてよく見ると、寄生虫の道が見えてきます。それをたどると寄生虫を発見できます。
これを忙しい中確実にやらなければなりません。もちろん他の方法で寄生虫を殺すことも出来ます。冷凍処理が主ですが、生の魚の美味しさは諦めなくてはなりません。生の美味しさを極めつつ、安全に握る為に自分はこの技を身につけました。
是非皆様に生の美味しさをいつまでも楽しんで頂けたらと思います。ねぎお寿司はその魚の一番美味しいところにこだわり、知識と技術で美味しいお寿司を握ります。
是非一度召し上がってみてはいかがでしょうか。
ケータリング、出張寿司もおかげさまで大好評で御座います。